MAHLE、米国でeコンプレッサー生産を開始 — テネシー州に新ライン設置

  • URLをコピーしました!

EV時代に不可欠な熱マネジメント製品を現地生産

ドイツの大手自動車部品サプライヤーMAHLEは、アメリカ・テネシー州モリスタウンにある工場で電動コンプレッサー(e-compressor)の生産を開始します。この拠点はもともと内燃機関向けのスチールピストンを製造してきましたが、新たに最先端の電動製品を加えることで、ICE(内燃機関)と電動化技術の両方を併産する拠点へと進化します。今回の新ライン導入により、約50名の新規雇用が生まれ、同工場の従業員数は800人近くに拡大する見込みです。

eコンプレッサーは電気自動車の熱マネジメントに欠かせない装置であり、車室内の空調だけでなく、バッテリーの寿命や急速充電性能、走行距離に直結します。つまり、快適性と走行性能を両立させるための中核部品といえます。MAHLEは既にアメリカ国内に15拠点を持ち、約5,000人を雇用していますが、今回の決定は「Made in America」戦略の一環として、北米市場への強いコミットメントを示すものです。

CEOのArnd Franz氏は「モリスタウンでのeコンプレッサー生産開始は、内燃機関中心の工場を未来の電動化拠点へと変革する大きな節目だ」と語っており、米国市場における同社のプレゼンス拡大を明確に打ち出しました。

今回の投資は、テネシー州政府や地方自治体、さらにはTennessee Valley Authority (TVA)の協力を得て実現したものであり、同地域の産業基盤強化にもつながります。今後、電動化の進展とともに、MAHLEのeコンプレッサーは北米EV市場においてますます存在感を増すと考えられます。


重要キーワード3つの解説

eコンプレッサー:電動で駆動する空調用圧縮機。エンジンに依存せず作動できるため、EVの電池冷却や室内空調に不可欠。

熱マネジメント:車両の電池やモーターを適切な温度に保つ仕組み。EVの性能や寿命に直結する重要技術。

Made in America戦略:米国内での製造・雇用拡大を通じ、地域産業を支えつつ北米市場の需要に迅速対応するMAHLEの方針。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!