- GoogleのAI「Gemini」がAndroid Auto・Google built-in車に登場
- 音声でメッセージ翻訳、飲食店検索、スケジュール確認まで可能
- 「Gemini Live」で会話しながら思考整理や相談もできる
- 駐車中に使えるゲームや動画などの新アプリも拡充
- デジタルキー対応車種が拡大し、スマホ連携もさらに便利に
メッセージ作成、目的地検索、会話の相談まで、あなたの車がAIアシスタントと化す。Geminiと共に走る新たなカーライフが始まる。
Googleが推進する車内エンタメと生産性向上の未来が、いよいよ現実のものに。2025年後半から、Googleの生成AI「Gemini」がAndroid Auto対応車とGoogle built-in搭載車に導入される。
Android Autoが登場して10年以上。スマートフォンのアプリを車載ディスプレイに表示し、ナビ、メッセージ、音楽などを音声操作できるようになった。それがさらに進化し、今や250万台以上の車両がAndroid Autoに対応、50以上の車種がGoogle built-inを採用している。
Geminiで“話すだけ”でなんでもできる
Geminiの登場で、車内での操作はより自然で高度に。たとえば、「ジョーにスペイン語でメッセージを送りたい」と一度伝えるだけで、今後はGeminiがその設定を記憶し、自動で翻訳まで対応してくれる。
旅の途中で「美味しいタコス屋を探して」と言えば、Google マップと連携して最適なルート上の店舗を提案。レビュー内容の要約やよくある質問にも回答できる。
さらにGmailの中に埋もれた情報、YouTube MusicやSpotify、カレンダーの予定まで横断的に検索し、運転中でも手間なく“必要なこと”が実現できるのだ。
Gemini Liveで“対話するドライブ”に
「Hey Google, let’s talk」と言えば、対話型のGemini Liveが起動し、運転中に会話を楽しんだり、思考整理を手伝ってくれる。
「昇進について上司と話したいけど、どう言えばいい?」と相談したり、「会話のベストタイミングはいつ?」といった戦略的なアドバイスも可能。車内がまるでモバイルカウンセラーのような空間になる。
この機能は、ホンダ・パスポート、ルノーR5、リンカーン・ナウティラスなどの最新モデルでも順次対応予定。
パーキング中も退屈しない未来
Gemini以外にも、Googleはゲームや動画などの新カテゴリのアプリを充実させており、EVの充電中や待ち時間を“退屈な時間”から“楽しい時間”へと変える。
また、スマートフォンと車の連携も強化。デジタルキー対応車種がアウディ、ボルボ、ポールスターなどへ拡大中だ。
これらの最新技術は、Google I/O 2025で実車展示を含めて発表予定。クルマがますます“スマートデバイス”化する中、その中心にはGeminiが存在する。