MENU

ジーリー「EX5」に航続610kmの新バージョン登場、中国当局の認可情報で明らかに

  • ジーリーEX5にCLTC航続610kmの新バージョン追加
  • 68.39kWhバッテリー搭載で従来モデルより大幅性能向上
  • 160kW前輪駆動モーターとV2L機能を搭載
  • 外観・寸法は既存モデルを踏襲し、使い勝手良好
  • 価格帯は15,000~20,100米ドルでコスパも優秀

68.39kWhバッテリー搭載で大幅な航続距離アップ、価格帯は据え置き

中国の大手自動車メーカー・ジーリーは、人気のコンパクトEV SUV「EX5(別名:Galaxy E5)」に最大航続距離610km(CLTC基準)の新バージョンを追加する。これは中国工業情報化部(MIIT)の最新認可情報から明らかになったもので、既存モデルと外観はほぼ変わらないが、大容量の新バッテリーパックを搭載して走行性能が強化された。

新型EX5は、68.39kWhのバッテリーを採用し、これまでの49.52kWh(航続440km)および60.22kWh(航続530km)と比較して大幅な航続距離の向上を実現。搭載モーターは現行モデルと同じく前輪駆動の160kW仕様となっており、すべてのグレードで普通充電・急速充電に対応、さらに3.3kWのV2L(車外給電)機能も利用可能。

外観は、シャープなLEDヘッドライト、ドットマトリクス調のクローズドグリル、リアのフルワイドテールライトなど、洗練されたデザインを継承。ボディサイズは全長4,615mm×全幅1,901mm×全高1,670mm、ホイールベースは2,750mmと、コンパクトSUVとしての取り回しの良さを維持している。

ジーリーEX5は、同社の次世代EVプラットフォーム「GEAアーキテクチャ」を基盤としており、価格帯は107,800~143,800元(約15万~20万米ドル)とコストパフォーマンスも良好。主な競合モデルには、BYDの「Yuan Plus(Atto 3)」や広汽埃安(GAC Aion)の「Aion Y」などが挙げられる。

新バージョンの登場により、より長距離の通勤や日常利用を求めるユーザー層を取り込みつつ、価格帯を維持したまま選択肢を広げる狙いがある。

  • URLをコピーしました!