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Raytron、全天候型ADAS技術をAuto Shanghaiで発表:赤外線×4Dレーダーで安全性能を革新

  • Raytronが赤外線×4Dレーダー融合の全天候型ADASを発表
  • 視界不良でも200m先の人物や障害物を検出可能
  • 大手自動車メーカーや産業車両で採用が進行中
  • アフターマーケット製品で一般車にも安全強化を提供
  • AIと独自センサーで“走る眼”の進化をリード

夜間・霧・粉塵も克服、Raytronの“見る力”が次世代運転支援を進化させる

2025年5月30日、**Raytron(レイトロン)**はAuto Shanghai 2025において、全天候対応の先進運転支援システム(ADAS)を発表し、業界の注目を集めました。同社の新技術は、赤外線サーマルカメラと4Dミリ波レーダーを融合させることで、あらゆる天候や環境条件下での認識力を飛躍的に向上させています。

二重センシングで死角を排除

RaytronのADASは、以下2つの技術を連携させた「相乗的センシング」を実現:

  • 熱感知性能:赤外線カメラが夜間、煙、逆光、霧などを透過して最大200m先の歩行者や障害物を検知。
  • 空間認識性能:4Dレーダーが速度・距離・角度・高さを正確に測定。FMCWおよびMIMO技術により高密度の点群データを生成。

この組み合わせにより、ADASは従来よりも迅速かつ的確な判断が可能になり、安全性能の新たな基準を打ち立てました。

3つの導入戦略

  1. 自動車メーカー向け(OEM統合)
     BYD、Geely、長城汽車(Great Wall)など大手メーカーに採用され、L2〜L4レベルのADASに標準装備化が進行中。
  2. 産業用・大型車向け
     鉱山トラックや特殊車両には、3眼赤外線カメラによるパノラマ映像で死角を完全に可視化し、暗所・粉塵環境での安全運行を実現。
  3. 一般車両向けアフターマーケット製品
     個人ドライバー向けには、小型AI搭載カメラユニットを提供。夜間や霧でも動物・人・障害物を高精度で警告し、日常の安全を強化。

Raytronのビジョン

Raytronは、自社設計チップとAIアルゴリズムを強みに、赤外線・マイクロ波・レーザーの多次元センシングに注力。今後も“クルマの眼”としての認識精度と信頼性を追求し、安全な未来の交通社会を目指します。

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