- インフィニオンがXENSIV™ TLE4960x磁気スイッチファミリーを発表
- 自動運転対応のISO 26262に準拠、ASIL Bレベルの機能安全をサポート
- 窓・サンルーフ・シート調整など多用途に対応可能
- -40℃~175℃の広範囲温度で安定動作、AEC-Q100 Grade 0認証取得
- 省電力設計(わずか1.6mA消費)で車載用途に最適
ISO 26262準拠、最大175℃対応、過酷環境下でも安定動作を実現
ミュンヘン──2025年4月24日、インフィニオン テクノロジーズ(FSE: IFX / OTCQX: IFNNY)は、最新のXENSIV™ TLE4960x磁気スイッチファミリーを発表しました。この新製品は、自動運転時代の必須基準である**ISO 26262(機能安全規格)**に準拠し、ASIL Bレベルの安全要件をサポートする設計となっています。
TLE4960xシリーズは、市場で唯一のASIL B準拠磁気スイッチとして、窓開閉、サンルーフ制御、シートポジショニングなど、幅広い車載アプリケーションに対応。さらに、AEC-Q100 Grade 0認証を取得しており、-40℃から175℃という過酷な環境でも高い耐久性を発揮します。
技術面では、TLE4960xは基板に対してZ方向の磁場検知に最適化されており、速度情報用のオープンドレイン出力を備えています。また、過電流保護・過熱保護機能を標準搭載し、車両の安全性と信頼性をさらに向上させます。
パッケージは、業界標準のSOT23-3 SMDパッケージを採用し、消費電流はわずか1.6mAという省電力設計。これにより、バッテリー負荷を抑えつつ、常時モニタリング用途にも適しています。
インフィニオンは、システムレベルだけでなく、センサーレベルでもISO 26262規格に対応することで、自動運転や高度運転支援システム(ADAS)分野でのリーディングポジションをさらに強化しています。
TLE4960xは、次世代モビリティの安全性と快適性を支える中核デバイスとして、今後大きな注目を集めることが期待されています。