Synapse ITS傘下で全国展開を加速、致命的な逆走事故削減へ
AIを活用した逆走車検知システムを展開するGovCommは、フロリダ州での実績をもとに、全米での本格展開を開始しました。本システムはすでにフロリダ運輸局(FDOT)の承認リストに登録されており、州内では400件以上導入。これは同種システム全体の中で最も多く、導入実績の大半を占めています。
この急速な展開は、GovCommが2025年6月にSynapse ITSのグループ企業となったことで実現しました。Synapse ITSは交通安全インフラのリーダーとして豊富なリソースを投入し、GovCommの技術革新と成長を後押ししています。
GovCommの逆走車検知システムは、AIとバイ・スペクトラムカメラ、統合センサーを組み合わせ、リアルタイムで逆走車を正確に判定できるのが特徴です。特に誤警報を大幅に削減できる点で従来技術を凌駕し、交通管理センターへの即時通知と現場での抑止効果を両立しています。
Synapse ITSのセールス担当副社長Dan Skites氏は「この全国展開は、米国の交通システムをよりスマートで安全なものに変える大きな一歩です。事故削減に確実につながるでしょう」と述べています。
GovCommは、8月24日から28日に米国アトランタで開催されるITS世界会議にて実機展示を予定しており、来場者はブース705で最新技術を体験できます。さらに、10月8日にはウェビナーも開催し、実際のユースケース紹介や他技術との差異を解説する予定です。
今回の全米展開は、逆走事故による死亡リスクを減らすだけでなく、交通インフラにおけるAI活用の実用化を示す事例としても大きな意義を持ちます。今後は全米の交通機関がこのシステムを導入し、道路の安全性向上と交通事故ゼロに向けた社会的インパクトが期待されます。
重要キーワード3つの解説
- 逆走車検知システム(WWVDS)
高速道路や幹線道路で逆走車をリアルタイムで検知し、警告や通報を行う安全システム。重大事故防止に直結する。 - AIとバイ・スペクトラムカメラ
可視光+赤外線の二重検知とAI解析を組み合わせることで、誤警報を最小化し、夜間や悪天候でも高精度を維持。 - Synapse ITS
交通安全インフラのリーディングカンパニー。GovCommを含む複数ブランドを統合し、交差点から高速道路まで幅広いソリューションを提供。
