Innoviz・Cron AI・D2がタッグ、LiDARで北米の交差点を“インテリジェント化”へ

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アトランタでの導入とITS世界会議での発表が示す、スマート交通の新しい可能性

2025年8月20日、Innoviz Technologies、Cron AI、そしてD2 Traffic Technologiesの3社が、北米における次世代インテリジェント交差点の実現に向けた協業を発表しました。この取り組みは、LiDAR導入の最大の課題である「認識の信頼性不足」「ソフト・ハードの分断」「現場展開の難しさ」を同時に解決するものです。

中心となるのは、InnovizSmartと呼ばれる自動車グレードの堅牢なLiDARセンサーです。毎秒576万ポイントという高密度のデータを生成し、最大450メートル先までの車両や歩行者を検出できる性能を誇ります。さらに、Cron AIのsenseEDGEプラットフォームと組み合わせることで、収集したLiDARデータをクラウドに送ることなくエッジで処理し、リアルタイムでプライバシーに配慮した知見を提供します。

そして、現場での実装を担うのがD2 Traffic Technologiesです。同社は自治体や交通当局と連携し、既存のインフラにシームレスに組み込むことで、スムーズな運用を可能にします。さらに、パートナー企業であるBlueBandが「Integrator AI」プラットフォームを通じて、データをダッシュボードや高度な分析へと変換。逆走車の検知や歩行者安全対策、交通流のリアルタイム監視といった実用的な活用が可能になります。

実際にアトランタ市内の3つの主要交差点で近く設置が始まる予定であり、8月25日から開催されるITS世界会議でもデモが披露されます。こうした取り組みは、今後の北米におけるスマートシティ化の進展を大きく後押しするでしょう。

重要キーワード3つの解説

  • InnovizSmart
    Innoviz社の最新LiDARセンサーで、自動車グレードの耐久性と長距離検知性能を兼ね備えています。高精度な交通監視を可能にし、インフラへの応用を加速させます。
  • senseEDGE
    Cron AIが開発したエッジ処理型プラットフォーム。クラウドに依存せず、現場で直接データを解析するため、リアルタイム性とプライバシー保護の両立を実現します。
  • インテリジェント交差点
    LiDARやAIを活用して、歩行者・自転車・車両を同時に検知し、交通の安全性や効率を高める仕組み。都市のスマートインフラにおける重要な要素として注目されています。

今後の展開とインパクト

世界のITS市場は今後急成長が予測され、2034年には737億ドル規模に達するとされています。その中で北米は重要な市場となり、今回の協業はLiDAR普及の突破口となる可能性があります。特に交通事故の減少、渋滞緩和、歩行者の安全性向上など、市民生活に直結するメリットが期待されます。さらに、この仕組みが鉄道や空港、セキュリティ分野に広がれば、都市全体のインフラが「知能化」される未来が現実のものとなるでしょう。

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