米AEyeとスウェーデンFlasheye、次世代自動運転と交通安全の実現へ戦略的提携

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LiDARと3D認識ソフトを統合し、安全で効率的な交通インフラを実現

世界中で自動運転や交通インフラのデジタル化が進む中、周囲を正確に把握する「目」の役割を担う技術が求められています。その代表がLiDAR(ライダー)です。レーザー光を使って周囲を立体的にスキャンし、カメラやレーダーよりも精度高く距離や形を検知できるため、自動運転車や空港の監視、物流倉庫の自動化など幅広い分野で注目されています。

米国カリフォルニア州のAEye(Nasdaq: LIDR)は、この分野で世界をリードする企業です。特徴は「ソフトウェア定義型LiDAR」と呼ばれる技術で、状況に応じて検知範囲や精度を柔軟に変更できる点にあります。

一方、スウェーデンのFlasheyeは、LiDARから得たデータをリアルタイムで解析する3D認識ソフトに強みを持っています。

両社は今回、戦略的パートナーシップを結び、AEyeのLiDARプラットフォーム「OPTIS™」にFlasheyeの認識エンジンを統合しました。これにより、最大1km先の物体を検知・解析できるフルスタック3D視覚システムが実現。すでに空港の安全監視、輸送ロジスティクス、外周警備などで実際に使われ始めています。

AEye CEOのMatt Fisch氏は「よりスマートでコスト効率の高いソリューションを提供できる」と語り、Flasheye CEOのGustav Nordlund氏も「統合基盤で複数の市場に対応できる」と強調しました。

今後は、自動運転車が道路上で周囲を把握する際や、都市全体の交通管理システムにおいても活用される可能性が高く、両社の協力は安全性と効率性を同時に高める基盤技術となるでしょう。

重要キーワードの解説

LiDAR(ライダー)
レーザーで周囲を3次元的に測定する技術。自動運転車の「目」として不可欠。

ソフトウェア定義型LiDAR
検知範囲や機能をソフトで自在に変えられる新型LiDAR。用途に応じて最適化可能。

3D認識ソフト(Perception Engine)
LiDARが取得したデータをリアルタイムで解析し、人や物体を正確に把握するソフト。安全システムに欠かせない。

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