- Altovoloが個人向けハイブリッドeVTOL「Sigma」を発表
- 航続距離510マイル、最高速度220mphの高性能機
- 騒音を80%削減し住宅地でも利用可能
- Veronte自動操縦システム搭載で無人飛行に対応
- コンパクト設計で都市・屋上・ヨット間移動を想定
ジェット機並みのスピードと静音性、Veronte自動操縦システム搭載で無人運航も可能
【記事本文】
2025年5月16日、航空スタートアップのAltovolo社は、個人利用を想定したハイブリッド型eVTOL(電動垂直離着陸機)「Sigma(シグマ)」を正式発表しました。この3人乗りの先進機は、電動モーターと燃料発電機を組み合わせることで、eVTOLとしては異例の最大航続距離510マイル(約820km)を実現。従来のeVTOL(20〜160マイル)と比較して飛躍的な性能を誇ります。
巡航速度は時速220マイル(約354km)で、開発中のeVTOL機の中でもトップクラス。機体幅はわずか15.7フィート(約4.8メートル)で、一般家庭のダブルガレージにも収まるサイズ感。ジェット失陥時も飛行継続可能なバックアップシステムを含め、総出力は1,608馬力に達します。
大きな特徴の一つが静音性で、従来のヘリコプターと比較して騒音を80%削減。都市部や住宅地、ヨット上の発着も現実的にします。また、航空業界の厳格な認証基準(DO-178C、DO-254、DO-160G)に準拠したVeronte自動操縦システムを搭載しており、完全自律飛行にも対応。将来的には無人飛行による空の移動手段としても注目されています。
Altovoloはこの「Sigma」を、高性能かつ実用的な個人航空機として「空の高級モビリティ」市場に投入し、従来のヘリコプターに代わる選択肢を提供しようとしています。