- BYDが中国でEV・PHEV価格を最大30%引き下げ
- シーガルは12万円台から、ドルフィンやYuan Plusも大幅割引
- 値下げの背景には在庫圧縮と国内競争の激化
- 値下げは6月末までの期間限定キャンペーン
- 他メーカーも追随の可能性があり、価格競争がさらに激化へ
シーガルが12万円台から、ドルフィンやアット3も大幅値下げ——値下げは6月末まで限定
中国最大のEVメーカーであるBYDは、電気自動車およびプラグインハイブリッド車の複数モデルに対して最大30%の大幅な価格引き下げを実施した。これは同社が直面する在庫過多の解消と、激しさを増す国内競争への対抗策と見られている。
たとえば、エントリーモデルの「BYDシーガル(Seagull)」は、通常価格約15,000豪ドル(約156万円)から約3,000豪ドル(約31万円)引き下げられ、12,000豪ドル(約125万円)以下の価格で購入可能に。これは中国市場限定のキャンペーン価格で、6月末まで実施される。
ミッドレンジの「ドルフィン(Dolphin)」も約22%の値下げで16,700豪ドル(約174万円)に。なお、オーストラリアで販売されている仕様とは異なる点に注意が必要だ。
さらに、オーストラリアで「アット3(Atto 3)」として販売されている「Yuan Plus」も、中国市場では10%引き下げられ、22,200豪ドル(約231万円)から購入可能となっている。
この大胆な値下げにより、BYDは他メーカーに対しても強い価格圧力をかけることとなり、中国国内のEV価格競争はさらに加速すると予想される。BYDがグローバル市場で同様の戦略を展開するかは不透明だが、オーストラリアなどの市場でも今後の販売促進策に注目が集まる。