半導体技術と現地ネットワークの融合が、ベトナムのモビリティ・エネルギー・IoT分野に新たな可能性を開く
2025年8月、世界的な半導体メーカーInfineon Technologiesと、ホーチミン市のスタートアップ支援拠点であるSIHUBが、協力覚書（MoU）を締結しました。この提携は、モビリティ、エネルギー、そしてIoTといった分野での革新を加速させることを目的としています。
ベトナム政府は近年、イノベーションや起業を強く推進しており、特にテクノロジーやサステナブル分野で新興企業が急成長しています。こうした流れの中で、今回の協力は国家戦略とも一致し、国内スタートアップがグローバル競争で存在感を高める後押しとなるでしょう。
Infineonは半導体分野での世界的な知見を提供し、SIHUBは現地の人材やネットワークを活かして橋渡しを行います。この組み合わせにより、スタートアップは単なる資金支援にとどまらず、国際的な技術や市場へのアクセスを得られることになります。結果として、ホーチミン市は東南アジアのテクノロジーハブとしての地位をさらに強化していくと期待されます。
今後、この取り組みは単なるスタートアップ支援にとどまらず、デジタルトランスフォーメーションや先端製造業の推進にもつながる可能性があります。つまり、日本企業にとっても新規パートナーや市場機会を探る上で、注目すべき動きだと言えるでしょう。
重要キーワード３つの解説
- Mobility（モビリティ）
自動車や公共交通の高度化だけでなく、電動化やスマートシティに向けた技術革新を指す。ベトナムは都市化が進み、この分野の需要が急拡大している。 - Energy（エネルギー）
再生可能エネルギーや効率的な電力管理を含む広い概念。電力需要が増加するベトナムにとって、持続可能なエネルギーソリューションは喫緊の課題。 - IoT（モノのインターネット）
様々な機器やシステムをインターネットでつなぎ、データを活用して効率化や新サービスを生み出す技術。製造業や都市インフラでの導入が加速している。
