Amazon傘下のZoox、ラスベガスでロボタクシーを正式運行開始

専用設計ロボタクシーが観光都市を走り始める

ZooxはAmazon傘下の自動運転企業で、9月10日からラスベガスで完全自動運転ロボタクシーの一般向け運行を開始しました。 このサービスは世界初となる「専用設計」のロボタクシーによるライドヘイリングで、運転席を持たず、人間のドライバーなしで走行します。

ラスベガスは年間4,000万人以上の観光客が訪れる都市であり、移動ニーズが非常に高い場所です。Zooxはその中で、単なる移動手段ではなく、移動自体を観光体験の一部に変えることを狙っています。アプリから乗車地を選び、専用ゾーンで乗り降りでき、さらに現地スタッフのサポートもあるため初めてでも安心です。

AmazonがZooxを買収したのは2020年。クラウドやAIの強みを持つAmazonの技術と資金力を背景に、長期的な開発を続けられたことが今回の実用化につながりました。今後は有料サービスへの移行に加え、サンフランシスコでの展開も控えており、米国全体のモビリティ市場に大きなインパクトを与えると見られています。

重要キーワードの解説

• Robotaxi（ロボタクシー）
  ドライバーなしで走行する完全自動運転タクシー。Zooxはそのために車両をゼロから設計した。
• Purpose-built（専用設計）
  既存の車を改造せず、最初から自動運転を前提に設計した車両。安全性や快適性を高める鍵となっている。