安全で快適な未来のクルマへ ― ValeoとCapgeminiが次世代ADAS開発で協業

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レベル2+の自動運転支援を支える、2028年の量産化に向けて本格始動

世界的に自動車産業は「電動化」「自動運転」「コネクテッド化」が進んでいます。そのなかでも、自動運転に向けた重要なステップとなるのがADAS(先進運転支援システム)です。日本でも自動ブレーキや車線維持支援はすでに一般的になりつつありますが、さらに進んだ機能が求められています。

今回フランスで発表された協業は、Valeo(世界トップクラスのADASメーカー)とCapgemini(デジタル技術とエンジニアリングで知られるグローバル企業)によるものです。両社は、車両全体を統合的に支援できる新しいADASを共同でテスト・検証し、2028年には大手自動車メーカーでの量産が予定されています。

Valeoが強みとするカメラやレーダーを組み合わせたセンサー技術に、Capgeminiのソフトウェア開発やAIによるデータ分析を組み合わせることで、従来よりも安全性と信頼性の高い運転支援が実現できる見込みです。重要なのは「センサー単体ではなく、システム全体の動作を検証する」という点であり、これが将来の自動運転レベル向上に直結します。今後、このような協業が進むことで、事故削減・快適性向上・自動運転の早期実用化といったインパクトが期待されます。

重要キーワード3つの解説

ADAS(Advanced Driver Assistance System)
自動運転に至るまでの基盤技術。人間の操作を助け、安全性を高める。代表例は自動ブレーキやアダプティブクルーズコントロール。

Level 2+
ハンドル操作や速度調整を車が支援する段階。ただし運転者は常に監視が必要。完全自動運転(Level 4・5)に向けた中間的ステップ。

Validation(検証)
システムが安全かつ正しく機能するかを確かめるプロセス。特にADASでは、カメラやレーダー、AIが一体となって動くため、全体検証が欠かせない。

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