TMR(トンネル磁気抵抗)技術を用いた超低消費電力のデジタル出力回転センサー ADT501‑10E を発売。従来の磁気センサーと異なりシャフトから横方向(最大5.5 mm)での回転位置検出が可能で、電源電圧は 2.4–4.0 V、動作温度範囲 −40~125 ℃。消費電流はわずか2 µAで、4ビット・デジタル出力による正確な象限判定ができる。DFN6パッケージ(3×3 mm)を採用し、空気ギャップの広いアプリケーションに対応。
小型・低消費電力・高精度。新しい回転センサー「ADT501-10E」が産業の常識を変える。
2025年8月18日、アメリカ・ミネソタ州のNVE社は、世界で最も高感度なオフアクシス回転センサー「ADT501-10E」を発表しました。この新しいセンサーは、従来の方式では難しかったオフアクシス(軸から外れた位置)での検知を可能にし、しかもわずか0.4ミリテスラという微弱な磁場でも正確に動作します。小型の磁石でも利用できるため、設計の自由度が大きく広がります。
さらに、このセンサーは超低消費電力(最大4マイクロアンペア)で動作するため、バッテリー駆動の機器やIoT製品に最適です。動作温度はマイナス40度から125度まで対応し、過酷な環境でも安定した性能を発揮します。
センサーの中心には、トンネル磁気抵抗(TMR)技術を応用した4つの素子が配置されており、回転角度を正確にデジタル信号で出力します。これにより、複雑な回路を必要とせず、シンプルに利用できる点も大きな魅力です。開発者向けにはブレークアウトボードやArduino対応のデモ基板も用意されており、すぐに試作や検証を行える環境も整っています。
今後、この技術は産業機械や自動車分野だけでなく、ロボティクスや医療機器、さらには家庭用デバイスにも広がる可能性があります。特に省電力で高精度という特徴は、これからのスマート社会において大きなインパクトを与えると考えられます。
重要キーワード3つの解説
- TMR(トンネル磁気抵抗)技術
電子のスピンを利用する先端技術で、微弱な磁場でも高い感度を持ち、従来よりも小型化や低消費電力化を可能にします。 - オフアクシス検知
回転の中心からずれた場所でも精度を落とさずに検出できる仕組み。これにより設計自由度が向上し、さまざまな製品に応用できます。 - 超低消費電力(4マイクロアンペア)
極めて少ない電力で動作するため、長時間のバッテリー駆動や環境センサー、IoT機器での利用が容易になります。