Nioの新しいコンパクトEV「Firefly」、ノルウェーとオランダを皮切りにヨーロッパ市場へ進出。競争の激しいEV市場での成功が期待される。
Nioは、2025年8月から新しい電気自動車(EV)ブランド「Firefly」の販売を開始します。最初に販売されるのは、ノルウェーとオランダの2カ国で、この後、他のヨーロッパ市場にも順次展開していく予定です。Nioの目標は、ヨーロッパのEV市場でのシェアを拡大することにあり、この新しいコンパクトEVがその鍵を握ると考えられています。
Fireflyは、完全電動のコンパクトカーで、41.2 kWhのLFPバッテリーを搭載し、WLTP基準で330キロメートルの走行距離を実現しています。市街地では最大470キロメートルの走行が可能で、充電はDC急速充電に対応しており、約29分で80%まで充電できます。価格は、ノルウェーが23,500ユーロ、オランダが29,900ユーロと設定されており、これらは税金を含んだ価格です。
NioはFireflyを、単なる低価格モデルではなく、プレミアムコンパクトカーとして位置づけています。MiniやSmartなどと同様の市場セグメントをターゲットにしており、ヨーロッパ市場での注目を集めることが予想されています。
重要キーワード3つの解説
- Firefly
FireflyはNioが新たに展開する電気自動車ブランドで、特にコンパクトカー市場をターゲットにしています。この車は、競争の激しいヨーロッパ市場において、価格と品質のバランスをうまく取ることで消費者にアピールしています。 - LFPバッテリー
**LFPバッテリー(リチウム鉄リン酸バッテリー)**は、耐久性が高く、安全性にも優れているため、特に電気自動車に多く使用されているバッテリーの種類です。Fireflyには41.2 kWhのLFPバッテリーが搭載されており、長距離走行を支える重要な要素となっています。 - DC急速充電
DC急速充電は、電気自動車のバッテリーを短時間で充電できる技術で、Fireflyもこの技術を採用しています。これにより、ユーザーはわずか29分で80%まで充電することができ、充電の手間を大幅に軽減しています。