2024年、電気自動車大型車とSUVモデルの増加が加速 ― 超小型電気自動車の台頭も進展

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2026年1,000種類以上のEVモデルが登場予定で、モデルの多様化と価格競争が市場成長を促進

2024年、電気自動車(EV)のモデル数は前年比15%増の785モデルに達しました。この成長により、EVのモデル数は2027年までに約30%の差でICE(内燃機関車)やHEV(ハイブリッド車)モデルとの差を縮める見込みです。特に欧州では、モデル数が290台から360台に増加し、2026年にはさらに140モデルの新しいEVモデルが市場に登場すると予測されています。これは、厳格な排出基準の施行を受けて各自動車メーカーがEVモデルの投入を加速させているためです。

一方で、大型車(E〜Fセグメント)やSUVのEVモデルのシェアは依然として高く、2024年には70%のモデルが大型車またはSUVでした。しかし、小型車(A〜Bセグメント)については欧州でモデル数が増加しており、2024年には23モデルの新しい小型EVが登場する予定です。アメリカでは、小型EVモデルの数が非常に限られており、ほぼ90%のモデルが大型車やSUVとなっています。

さらに中国では、EVモデルの種類が豊富で、すべての車種のうち約60%がEVモデルです。特に小型EV市場はほぼ完全に電動化されており、2024年には45種類の小型EVモデルが提供されました。これに対し、従来型の小型車は10台未満と極めて少なく、BYDのシーガル(Seagull)が最も売れた小型車で、約44万台が販売されました。そして同じく中国発の五菱「宏光Mini EV」も、数十万円台という低価格と使い勝手の良さで都市部の個人ユーザーを取り込み、2025年には月間3万台以上を売り上げるなど爆発的な人気を誇っています。

また欧州でも、シトロエンの**「Ami」やルノーの「Mobilize Duo」といった超小型電気自動車(マイクロEV)が注目されています。Amiは2024年末までに累計7.5万台以上を販売し、若者や高齢者の近距離移動の足として存在感を強めました。さらにスイス発のMicrolinoやオランダ発のSquad Mobility**など、スタートアップ企業も次々と市場に参入しており、欧州都市における多様なモビリティの選択肢が広がっています。

一方、日本では大型車セグメントが最も電動化が進んでいるものの、個人利用向けの超小型EV市場はむしろスタートアップがけん引しています。例えば、KGモーターズの「mibot」やアントレックスの「EV-eCo」など、1人乗り・2人乗りのミニEVが登場しており、補助金制度や自治体の実証実験によって普及が後押しされています。

さらにインドでは、MGモーターの「Comet EV」が約90万円からという低価格で発売され、都市部の若年層やコストに敏感な消費者に支持されています。

このように、大型車やSUVが依然としてEV市場の主流を占める一方で、超小型電気自動車の台頭が世界各地で進んでいるのも2024〜2025年の大きな特徴といえるでしょう。


重要キーワード3つの解説

EVモデルの多様化
2024年には785モデルのEVが市場に登場し、2026年には1,000種類以上に達すると予測されています。この多様化は消費者の選択肢を広げ、EV市場の拡大を支える重要な要素となっています。特に近年は、都市型モビリティとして**超小型EV(マイクロEV)**の存在感も増しています。

中国のEV市場
中国はEVモデルの多様性が最も豊富で、特に小型・超小型車セグメントがほぼ完全に電動化されています。BYDのSeagullや五菱のMini EVといった低価格モデルが個人利用の普及をけん引し、市場拡大を後押ししています。

価格とモデルの選択肢
小型車や超小型EVの価格競争力がEV普及のカギとなっています。EVと従来車の価格差が縮小することで、特に価格に敏感な消費者層が購入しやすくなり、市場全体でのEV普及が加速すると予想されます。

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