インドにも広がる小さな革命――MGモーターの「コメットEV」が切り開く未来

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低価格でお洒落、都市に最適な超小型EVの新たな選択肢

インドでも都市の移動手段として超小型EVが注目を集めています。その象徴となっているのが、MGモーター・インディアが2023年に発売した「Comet EV(コメット)」です。全長3m未満の小型ハッチバックで、実質的には中国・五菱(Wuling)の「Air EV」を右ハンドル化したモデル。価格は最低グレードで約499,000ルピー(およそ90万円)と、インド市場でもっとも手に取りやすいEVのひとつとなりました。

2025年3月にはマイナーチェンジが行われ、価格は据え置きながら装備を強化。中位グレードにはリアカメラや電動格納ミラーが加わり、最上位グレードでは人工皮革シートや4スピーカーオーディオなど快適性と安全性を高めています。航続距離は17.3kWhバッテリー搭載車で約230km(インド基準)とされ、日常の都市内移動には十分な性能です。さらに2025年2月には「Blackstorm Edition」という特別仕様も投入され、黒を基調に赤のアクセントを効かせたデザインが話題を呼びました。

背景には政府の支援もあります。インド政府はEV購入時の物品税を軽減しており、州によっては補助金も用意されています。こうした環境も追い風となり、コメットEVは「手頃でスタイリッシュな超小型EV」という新たなセグメントを市場に定着させました。

一方、競合メーカーも黙ってはいません。2025年にはタタが「Punch EV」を投入し、やや大きめの小型SUVタイプで対抗しています。こうした競争の激化により、今後インド市場では価格とデザインの両面でバリエーションが広がり、都市部のモビリティ環境が大きく変わる可能性があります。

重要キーワード3つの解説

  • Comet EV(コメットEV)
    MGモーターが発売した2ドア4人乗りの小型EV。低価格とお洒落なデザインで若年層を中心に人気が広がっている。
  • Blackstorm Edition
    コメットEVの特別仕様車。黒を基調に赤のアクセントを配したデザインで、都市の若者層や個性派ユーザーに訴求している。
  • インドのEV政策
    EV購入時の物品税軽減や州ごとの補助金支援が進められており、低価格EV市場の拡大を後押ししている。

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