Hesai、IAA Mobility 2025で新型超長距離LiDAR「ETX」を初公開 ― L3自動運転の実用化に弾み

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業界初のウィンドシールド内蔵型を実現へ。超広角FOV LiDAR「FTX」も展示し、自動運転時代の安全性と利便性を加速。

自動運転時代の幕開けを加速させるべく、LiDAR技術を牽引するHesaiが、2025年9月にドイツで開催されるIAA Mobility 2025で新型「ETX」を発表します。ETXは同社独自のフォトンベクター技術を搭載し、わずか32mmの光学窓でウィンドシールド越しに設置可能な超長距離対応LiDAR。高性能とコンパクト設計を両立することで、空気抵抗を減らした車両デザインと、L3自動運転に必要な高精度認識を両立します。

さらに、欧州の大手ガラスメーカーAGCSaint-Gobainと協業し、量産車への搭載に向けた実用化を加速。会場では初めてETXのライブ点群データを一般公開する予定です。

加えてHesaiは、世界最広角のフルソリッドステートLiDAR「FTX」も出展します。180°×140°の視野角を持ち、従来比で解像度を2倍以上に高めつつ、露出する光学部分を40%削減。死角の監視や自動駐車、後方からの急接近車両の追跡などをリアルタイムで可能にし、安全な車線変更を支援します。

今回の発表は、自動運転の社会実装に向けた大きな一歩となります。小型で高性能なセンサーの普及は、より多くの車両に搭載可能性を広げ、将来的には「すべてのドライバーにLiDARを」というビジョンを現実のものにするでしょう。

重要キーワード3つの解説

  • ETX(超長距離LiDAR)
    L3自動運転を視野に入れた次世代モデル。小型光学窓で車体デザインに馴染みやすく、長距離センシング性能を備える。
  • FTX(広視野角LiDAR)
    180°×140°の視野角を誇り、駐車や死角検知に最適。完全ソリッドステート構造で信頼性が高い。
  • ウィンドシールド内蔵型
    従来は車外に露出していたLiDARをガラス内に組み込み、空力性能を改善しながらデザイン性と安全性を両立する次世代アプローチ。

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