- インフィニオンがリヴィアンR2プラットフォームにパワーモジュールを供給
- SiCとSiを組み合わせたHybridPACK™ Drive G2を採用
- 供給開始は2026年、AURIX™マイコンや電源ICも提供
- マレーシア・クリム工場で先進的なSiC製造を強化中
- EVの性能向上とゼロエミッション化に向けた協業が本格始動
シリコンカーバイド技術で航続距離と性能を向上、EV業界の脱炭素化を加速
2025年5月19日、ドイツ・ミュンヘン発——インフィニオン・テクノロジーズ（Infineon Technologies AG）は、米EVメーカー・リヴィアン（Rivian）の次世代電気自動車「R2」プラットフォーム向けに、駆動インバーター用パワーモジュールを供給することを発表しました。このモジュールは、インフィニオンの先進的なHybridPACK™ Drive G2シリーズに属し、シリコンカーバイド（SiC）とシリコン（Si）の両方の技術を組み合わせたものとなっています。供給は2026年から開始予定です。
また、パワーモジュールに加え、AURIX™ TC3xマイコンや電源管理ICもR2に採用される予定で、インフィニオンはリヴィアンのEV全体の電力効率と安全性向上を支援します。
インフィニオンは現在、マレーシア・クリムの最先端SiCパワー半導体工場を拡張中で、シリコンだけでなくSiCやGaNといったワイドバンドギャップ材料においても技術的リーダーとしての地位を確立しています。
HybridPACK Driveは、2017年以降で1,050万個以上を販売している実績ある製品で、EV市場の拡大に大きく貢献しています。インフィニオンとリヴィアンの協業は、持続可能でゼロエミッションなモビリティの未来を加速させるものとして期待されています。
