- カリフォルニア州が自動運転車(AV)に関する新規制案を発表
- WaymoやZooxに加え、Teslaの今後の展開にも影響
- テスト走行から無人運用まで段階的に許可取得が必須に
- 10,001ポンド以上の自動運転トラックの公道テストも許可対象
- 新規制へのパブリックコメント受付は2025年6月9日まで
新ルール案でテスト・運用許可要件を厳格化、パブリックコメントは6月9日まで受付
カリフォルニア州──2025年4月25日、カリフォルニア州車両管理局(DMV)は、自動運転車(AV)のテストおよび運用に関する新たな規制案を発表し、パブリックコメント受付を開始しました。対象はWaymoやZooxなどのロボタクシー事業者から、Teslaのような新規参入プレイヤー、さらには大型自動運転トラックを開発するPlus.AIなども含まれます。
新たな規制案では、自動運転車を公道で運用するまでに3段階の許可取得が必要になります。
- 有人テスト用許可の取得
- 一定の走行距離達成後、無人テスト用許可を申請
- 最後に無人運用(商用)許可を取得
さらに、重量10,001ポンド(約4.5トン)以上の大型トラックにも規制を拡大し、カリフォルニア州内での公道テストを正式に認める方針です。すべてのAVメーカーは、新たなデータ報告要件にも対応し、緊急対応車両とのインタラクション基準も順守しなければなりません。
WaymoやZooxはすでに高度な運用許可を取得し、ロサンゼルスやサンフランシスコ湾岸エリアでロボタクシーサービスを展開していますが、Teslaは現在カリフォルニア州において無人運用の許可を取得しておらず、車両も完全自律走行対応ではありません。このため、Teslaの**「Cybercab」**プロジェクトにも新ルールの影響が及ぶ可能性があります。
なお、今回の州レベルでの動きは、連邦道路交通安全局(NHTSA)が自動運転中の事故データ報告義務を緩和する方向に動いている中で発表され、州独自の厳格な安全基準維持を図る意図が感じられます。
カリフォルニア州DMVは、「今回の規制案は、全米で最も包括的な自動運転ルールを目指し、公共の安全を高め、技術革新を支援する」とコメント。
規制案へのパブリックコメント受付は2025年6月9日まで行われ、その後、公聴会を経て正式施行が予定されています。
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