- ZEV(ゼロエミッション車)販売比率で、中国メーカーが上位を独占。
- テスラは100%、BYDは75%と圧倒的なEV専業体制を確立。
- ZEV車種の多様性でもSAICやGeelyが高得点を獲得。
ZEV移行の進展を可視化する「販売シェア」と「車種カバー率」の2指標とは?
ICCTは、世界の主要自動車メーカー21社について、ZEV(BEVおよびFCEV)の販売比率と車種の多様性から「市場支配力」を評価しました。
ZEV相当販売比率(ZEVe)では、電気自動車(BEV)や燃料電池車(FCEV)は1台あたり100%カウントされるのに対し、プラグインハイブリッド車(PHEV)は実際に電気で走行する割合に応じて部分的にカウントされます。2024年の平均ZEVe比率は17.9%(前年比+3.3ポイント)。特に中国メーカーは上位を独占し、テスラ(100%)やBYD(75%)が他を大きくリードしました。
ZEVの車種カバー率でも中国勢が強く、SAICが8車種中7クラスで展開しスコア100を獲得。GeelyやChery、BYDも上位に名を連ねています。一方、日本やアメリカのメーカーは多くが下位にとどまり、スズキはZEVの販売がゼロでスコア0でした。
このように、中国メーカーはZEVの販売量とモデル展開の両面で急成長を見せています。一方で、欧州勢は平均的、日本と米国勢は依然として慎重な展開にとどまっており、今後の挽回が期待されます。
重要キーワード
- ZEVe販売比率(ZEV-equivalent sales share)
BEVやFCEVは100%としてカウントされ、PHEVは実際に電気で走行する比率に基づいて部分的に加算される販売シェア指標。 - 車種カバー率(Class coverage)
メーカーが販売するZEVが、コンパクトカーからトラックまでどれだけ多様なクラスをカバーしているかを測る指標。 - PHEVの実電動走行比率(Real-world electric drive share)
PHEVが実際に電気で走る走行距離の割合。これによりZEVとしての実質的な環境効果が評価される。
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