MENU

Joby、パイロット搭乗の完全遷移飛行に成功 ― 自動運転エアタクシー商用化に前進

  • Jobyがパイロット搭乗による完全な遷移飛行(垂直→水平→垂直)に成功
  • 自社開発のeVTOL機で、安全性・性能を実証しFAA試験への足掛かりに
  • 初飛行は4月22日、3人のパイロットが複数回のテストフライトを実施済み
  • 最大時速321km、4名の乗客を運べるゼロエミッション型電動エアタクシー
  • ドバイでの飛行試験は2025年中盤、初の商用サービス開始を予定

FAA認証試験とドバイでの飛行開始に向けて、垂直離陸から巡航への移行を実現

2025年4月29日、カリフォルニア州サンタクルーズ発―電動エアタクシーの開発を進める**Joby Aviation, Inc.(NYSE:JOBY)**は、パイロット搭乗による完全遷移飛行の成功という技術的マイルストーンを達成したと発表しました。

この遷移飛行とは、ヘリコプターのように垂直に離陸し、飛行中に固定翼による水平巡航に切り替え、再び垂直着陸する一連の動作。JobyのeVTOL(電動垂直離着陸機)はこれを実現することで、都市部の混雑を回避した高速・低騒音・環境負荷ゼロの移動を可能にします。

初の遷移飛行は、2025年4月22日、Jobyのチーフテストパイロットジェームズ“バディ”・デナム氏により実施。場所はカリフォルニア州マリーナの自社試験施設で、同社の最新プロトタイプ(機体番号N544JX)を使用しました。その後、異なる3人のパイロットによって複数回のフライトが行われ、実運用に向けた信頼性が確認されました。

Jobyは、過去に4万マイル以上の無人試験飛行を重ねてきましたが、今回の成功により、**FAAとの公式な飛行認証試験(TIA)**の開始や、2025年中盤に予定されているドバイでの試験飛行への道が開かれました。

Jobyの機体は、最高速度約321km/hで、パイロット1名+乗客4名を輸送可能。ヘリコプターに比べて圧倒的に静かで、排出ガスゼロの次世代モビリティとして、都市間・都市内の移動スタイルを一変させるポテンシャルを持っています。

今後は、米国連邦航空局(FAA)との協働試験、およびドバイでの商用サービス開始準備を進めていく予定です。

  • URLをコピーしました!