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ZF、商用EV向け新型エアコンプレッサー「e-comp Scroll」を発表 — 静音・無給油・高効率でTCOを削減

zf.com
  • ZFが商用EV向け「e-comp Scroll」エアコンプレッサーを世界初公開
  • 無給油・低騒音(約67dB)・低振動で快適性と信頼性を実現
  • モーター一体型で最大12.5 barの圧縮性能、用途に応じて変速運転可能
  • オイル不要で環境負荷を軽減し、運用コスト(TCO)も大幅削減
  • ACT Expo(米)およびAuto Shanghai(中)で初披露

エアディスクブレーキやサスペンションにも対応、電動トラック・バスの快適性と持続可能性を両立

フリードリヒスハーフェン(ドイツ)発—ZFグループの商用車部門**Commercial Vehicle Solutions(CVS)**は、**電動商用車(トラック・バス)向けの最新エアコンプレッサー技術「e-comp Scroll」**を発表しました。これは、無給油・低騒音・低振動という特長を兼ね備えた革新的な製品で、ZFが掲げる「包括的電動化戦略(Holistic Approach for Electrification)」の一環として開発されました。

エアコンプレッサーは、商用車にとってエアブレーキやサスペンションといった安全・基幹システムに不可欠な要素です。従来の内燃機関車両ではエンジンから駆動されていましたが、電動車では独立した電動モーター駆動が一般的。そのため、コンプレッサーの静音性と効率性がより重要になっています。

ZFの「e-comp Scroll」は、スクロール運動による圧縮方式を採用。これにより、**稼働音はわずか約67dB(オフィス環境と同程度)**に抑えられ、振動も最小限。ドライバーや周囲環境に配慮した、次世代モビリティにふさわしい設計です。

さらに、このシステムは最大12.5 barの空気圧を単段で生成可能で、用途に応じて可変速運転に対応。オイルレス設計により、オイル漏れや廃棄のリスクを排除しつつ、保守コスト(TCO)を削減。エネルギー効率の高い自動停止機能も搭載されています。

ZF CVS シャシーソリューション責任者のパヴェウ・ポルチンスキ氏は、「e-comp Scrollはゼロエミッション時代の課題に応えるソリューションであり、快適性と経済性を両立する未来型エア供給技術」と述べています。

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