- テスラ、ネバダ州の「テスラ・セミ」工場が量産に向けて順調と発表
- 工場の建設は完了、現在は生産ラインの導入段階に
- 当初の量産目標は2025年だったが、2026年へと延期
- 年間5万台の生産能力を計画
- 初期顧客のライダー社は価格上昇と納期遅延により注文数を半減
たび重なる延期を経て、ついに本格始動の兆し
テスラは2025年4月28日、同社の電動大型トラック「テスラ・セミ(Tesla Semi)」の生産拠点であるネバダ州の新工場に関する最新情報を公開しました。これによると、工場の建設はすでに完了しており、現在は生産ラインの導入作業が進行中。2026年からの量産開始に向けて順調に進んでいるとのことです。
セミは2017年に初公開され、2019年の量産開始が予定されていましたが、これまで何度も延期されてきました。今回の発表は、ついに本格的な量産体制への移行が近づいていることを示唆しています。テスラはこの工場で、年間5万台のセミを生産する計画を維持しています。
一方で、早期予約をしていた顧客の一つであるライダー社は、納車の遅延と「劇的な価格上昇」により、当初42台だった導入予定数を18台に縮小したと報告。テスラは2017年の発表当初、300マイルモデルで15万ドル、500マイルモデルで18万ドルと価格設定していましたが、2022年の「生産モデル」発表以降、正式な価格の更新は行われていません。
多くの期待と注目を集めていたセミは、テスラの完全自動運転(FSD)や新型ロードスターと同様、「常に1年先」と揶揄される状況が続いています。しかし今回の進展により、2026年にはついに道路上でセミを見ることが現実になるかもしれません。
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