- NavitasがGaNSense™モータードライブICを発表、600Wまでの用途に対応
- GaN技術により4%効率向上・15%コスト削減・40%小型化を実現
- ロスレス双方向電流センシングで外部部品不要、信頼性向上
- スルーレート調整・高レベル保護機能で設計の柔軟性も高い
- 家電から産業機器まで幅広いアプリケーションに適用可能
高効率・高信頼性・低コストを実現する次世代GaNソリューションが登場
記事本文:
Navitas Semiconductor(ナスダック:NVTS)は、家庭用および産業用モータードライブ市場に向けた革新的なGaNSense™モータードライブICシリーズを発表しました。この新製品は、600Wまでのモーター制御を対象に、2つのGaN FETを統合したハーフブリッジ構成に加え、駆動・制御・電流センシング・自動保護機能を完全に統合しています。
特に注目すべきは、双方向ロスレス電流センシング機能により、正逆両方向の電流を高精度で検出できる点です。これにより外部シャント抵抗が不要となり、回路全体の効率向上、小型化、信頼性強化が図られます。
さらに、スルーレートの調整や自律的なフリーホイーリング機能、高低両側の短絡保護、過熱保護、全ピン2kVのESD耐性など、安全性と設計柔軟性も兼ね備えています。従来のシリコンIGBTに比べ、4%の効率向上、40%の基板面積削減、15%のシステムコスト低減を実現。
本ICシリーズは、エアコン、洗濯機、食洗機、冷蔵庫、ヘアドライヤーなどの家庭用機器だけでなく、ポンプやファンなどの産業用途にも最適です。Navitasは、PCIM 2025(ホール9、ブース544)にてこの最新技術を展示予定です。