・フォルクスワーゲン、ヴァレオ、モービルアイが次世代ADASで提携
・MQBプラットフォーム車両にレベル2+の部分自動運転を導入
・360度カメラとレーダーで安全性・快適性を向上
・ヴァレオがECUやセンサー、モービルアイが周辺ADAS技術を提供
・効率的な調達とコスト削減で競争力を強化
360度対応ADASで安全性と快適性を大幅強化、コスト効率も向上へ
フォルクスワーゲングループ(VW)は、ヴァレオ(Valeo)およびモービルアイ(Mobileye)と提携し、次世代MQBプラットフォーム車両向けに高度運転支援システム(ADAS)を導入することを発表しました。新システムはレベル2+の部分自動運転機能を実現し、安全性と運転快適性を大幅に向上させます。
この共同開発によって、VWは調達を効率化し、複雑さを削減、コスト競争力を高めると同時に、最新技術を搭載した高品質なソリューションを顧客に提供します。新システムには、特定の高速道路区間でのハンズフリー走行、渋滞支援、駐車支援、ドライバーモニタリング、360度緊急支援といった機能が搭載され、将来的には拡張現実ディスプレイなどにも対応可能です。
ヴァレオは高性能ECU(電子制御ユニット)、センサー、駐車ソリューションを提供し、モービルアイはEyeQ™6 Highプロセッサとマッピング技術を備えた「Surround ADAS™」プラットフォームを提供します。複数のECUを統合した単一システムにより、性能向上とOTA(無線アップデート)対応が可能となり、進化する安全基準にも柔軟に対応できる設計となっています。
ヴァレオ・ブレイン部門のCEOマルク・ヴレコ氏は、「ヴァレオとモービルアイが共同で提供する革新的な運転支援技術をフォルクスワーゲンへ届けることを非常に楽しみにしています」とコメント。モービルアイのCEOアムノン・シャシュア教授も「AI革新技術を現実世界に適用するこのアプローチは、次世代の運転技術の道を切り拓くものです」と述べています。
この提携により、フォルクスワーゲングループは自動車安全性と自動運転技術の最前線に立ち続けると同時に、より多くの顧客に向けた効率的で手の届きやすいソリューション提供を目指します。