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BMW、AIで車両検査を革新:「GenAI4Q」プロジェクトがレゲンスブルク工場で始動

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  • BMWがAIによる個別最適化された車両品質検査プロジェクト「GenAI4Q」を開始
  • 生産車両の仕様に応じて、AIが検査項目を自動提案・最適化
  • スマホアプリで音声入力・自動記録可能、現場作業も効率化
  • ミュンヘンのDatagon AIと共同開発、レゲンスブルク工場で導入
  • 次世代車「NEUE KLASSE」の生産に向けたデジタル変革の一環

車両ごとに最適化された品質チェックをAIが自動提案、スマホアプリでの直感的操作も可能に

BMWグループは、生産現場のデジタル変革を加速するため、レゲンスブルク工場にてAIを活用した品質検査プロジェクト「GenAI4Q」を開始した。本プロジェクトでは、AIが1日あたり約1,400台製造される車両一台一台に対して、個別の検査項目をリアルタイムで提案する。これにより、車両ごとに異なる仕様・装備・駆動方式に対応した、効率的かつ的確な品質チェックが可能になる。

このAIツールは、車両データや生産時のリアルタイムデータを解析し、パターンや相関関係を学習。検査項目はスマートフォンアプリで直感的に確認・記録でき、音声入力や自動文字起こし機能にも対応している。AIの開発には、ミュンヘンのスタートアップ「Datagon AI」との協業が実現した。

BMWレゲンスブルク工場では、ガソリン車、PHEV、BEVといった多様な車両を単一のラインで柔軟に生産しており、顧客ごとに仕様が異なるため、AIによるカスタマイズ検査は大きな効果を発揮する。品質部門責任者のRüdiger Römich氏は「このAIにより、検査効率だけでなく、スタッフの作業負担軽減や顧客満足度の向上にも貢献できる」と語った。

なお、レゲンスブルク工場は2024年に「年間最優秀工場賞(大規模量産部門)」を受賞し、次世代車「NEUE KLASSE」の生産拠点としても期待されている。BMWは「iFACTORY」構想のもと、グローバルでスマートな生産拠点の構築を進めている。

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