- Faraday FutureがFXスーパーワンMPVのB2B予約契約を初めて締結
- ニューヨークのJC Autoが最大300台の優先納車を目指し10万ドルを前払
- プレミアム配車サービスやVIP送迎用フリート構築を計画
- 「三本柱モデル」に基づいた初の成功事例で北米市場への足掛かりに
- 2025年6月に初公開予定、年末には初号車の出荷を目指す
高級AI-MPV市場への挑戦と「三本柱戦略」の成果
初の大口予約契約で、北米戦略が加速
Faraday Future(以下FF)は、米国ニューヨークの自動車販売企業JC Autoと、次世代AI搭載の電動MPV「FXスーパーワン」のB2B予約契約を締結した。契約は1,000台を対象とし、そのうち最大300台については優先納車権を得るため、JC Autoが10万ドルの返金不可の前払い金を支払っている。
ニューヨーク発、次世代EVフリート構想
JC Autoは、Uber Black対応の高級配車サービスや高級ホテル・空港向けのVIP送迎サービス用に、この新型MPVをフリート展開する計画だ。これにより、FFはビジネス用途にも強いAI搭載EVとしての地位を確立しようとしている。
「三本柱戦略」の実証事例に
今回の契約は、ユーザー獲得・共創・ユーザー運営の「三本柱モデル」に基づいた初の明確な成果となった。JC AutoはFFの共創パートナーとして、米国市場における「高級AI MPV」という新しいカテゴリーを共に広めていく方針。
スーパーワンの特徴と将来性
FXスーパーワンは、キャデラック・エスカレードなどの高級車を凌ぐ快適性とAI技術を兼ね備えたMPVで、純電動モデルに加え、将来的にはAIハイブリッド拡張型(AIHER)モデルも投入予定。寒冷地での航続性能にも配慮された設計となっている。
6月初公開、年内出荷を目指す
スーパーワンは2025年6月に正式発表され、年内には初期出荷を予定している。高級ながら手の届きやすい価格帯と先進技術を武器に、FFは2年以内に数万台の販売を目指し、「4つのブルーオーシャン市場」の開拓に乗り出す。