- UberとMay Mobilityが複数年にわたる提携を発表
- 2025年末にアーリントンで自動運転車の配車サービスを開始
- May MobilityのMPDM技術搭載トヨタ・シエナ車両を導入
- 安全オペレーター付きで運用開始、将来的には完全無人化へ
- 今後、全米各都市への拡大を視野に展開
2025年、テキサス州アーリントンでの展開から本格始動
自動運転のライドシェアが現実に
Uberと自動運転技術企業May Mobilityは、米国での自動運転ライドシェアの普及を目的とした戦略的提携を発表した。最初のサービスは2025年末、テキサス州アーリントンからスタート。Uberのアプリ上でMay Mobilityの自動運転車を選択可能になる予定だ。
トヨタ製ハイブリッド車で実現する安全な自動運転
導入される車両は、トヨタ・シエナのハイブリッドEVモデル「Autono-MaaS」。May Mobility独自のMPDM(マルチポリシー意思決定)技術を搭載し、人間のような即時判断で予測不能な状況にも対応。まずは安全オペレーター付きで運用を開始し、段階的に無人運転へ移行する。
ライドシェア業界の地図を塗り替える可能性
今回の提携は、約1兆ドル規模とも言われる米国の自動運転市場をターゲットに、ライドシェアのあり方を大きく変える可能性を秘めている。May Mobilityはすでにアーリントンでの運用実績があり、その経験を活かして短期間での拡大が見込まれている。
“Autonomy-as-a-Service”の実力を示す好機
May Mobilityはこれまでに全米および日本で19件の導入実績を持ち、累計50万回の自動運転ライドを提供。今回のUberとの連携は、同社が「自律走行をサービスとして提供する(AaaS)」業界のリーダーであることを市場に示す大きな一歩といえる。