・オンセミがアレグロ・マイクロシステムズへの買収提案を撤回
・全額現金での1株35.10ドル提示も、交渉進展せず
・資本配分の規律を重視し、自社株買いを継続
・中核市場(自動車・産業・AIデータセンター)への成長集中
・CEO「長期的な株主価値最大化に全力」と強調
買収交渉打ち切りを決断、株主還元と成長戦略に集中
オンセミ(NASDAQ: ON)はApril 14, 2025、アレグロ・マイクロシステムズ(NASDAQ: ALGM)に対する買収提案を正式に撤回したと発表しました。オンセミは1株あたり35.10ドル、全額現金による買収提案を行っていましたが、アレグロ側の取締役会が十分な協議に応じなかったことを受け、実行可能な道筋が見えないと判断しました。
オンセミの社長兼CEOであるハッサン・エル・クーリー氏は、「アレグロとの統合が両社の顧客および株主に大きな利益をもたらすと信じていたが、慎重な検討の結果、提案を撤回することにした」とコメントしています。同時に、オンセミは引き続き自社株買いプログラムに資本を配分し、株主還元を強化する方針を明らかにしました。
エル・クーリー氏はさらに、「オンセミは戦略的・財務的に強固な立場にあり、自動車、産業、AIデータセンターという主要市場における成長機会に集中している。技術リーダーシップと革新力を武器に、長期的な株主価値の最大化に取り組む」と強調しました。