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ボッシュ、上海モーターショー2025で次世代ADASと自動運転技術を発表──独自開発のレーダーセンサーと柔軟なシステムで新時代へ

bosch.de
  • ボッシュが独自開発SoC搭載レーダーセンサーを発表
  • 運転支援(ADAS)向けに3つのバリエーションを展開
  • 新世代多目的カメラと高性能IMUも同時に発表
  • 中国市場向けに現地最適化された柔軟なパッケージ
  • 2025年半ばより中国で量産開始予定、世界展開へ加速

ソフトウェアからハードウェアまで、ボッシュが提案するコスト効率の高い運転支援ソリューション

シュトゥットガルト/上海──ボッシュは、上海モーターショー2025にて、運転支援(ADAS)および自動運転向けの新しいソリューション群を発表しました。今回の目玉は、ボッシュが独自設計・製造したSoC(システムオンチップ)を搭載した次世代レーダーセンサーです。これにより、小型・高性能なセンサーで、低コストかつ柔軟な運転支援システム構築が可能になります。

ボッシュの新しいADAS製品ファミリーは、エントリーセグメント・ミッドセグメント・ハイセグメントの3つの構成で提供され、ソフトウェア・センサー・高性能コンピューターが一体化されたモジュール式エコシステムを形成。小型車から高級車まで幅広く対応できる柔軟なプラットフォームとなっています。

特に注目すべきは、新世代の多目的カメラと**高精度慣性計測ユニット(IMU)**の導入です。

  • 多目的カメラは、8メガピクセルセンサー、最大300m検知、120度水平視野角を備え、アダプティブクルーズコントロールや緊急ブレーキ支援、赤信号認識と停止などを実現。
  • 新IMUは、トンネルや悪天候でGNSSが使えない場合でも、車両の正確な自己位置認識をサポートし、高度な自動運転レベル4にも対応可能です。

さらに、ボッシュは生成AIを活用し、認知・走行計画アルゴリズムの高度化にも取り組んでいます。AIにより、車両は周囲の動きに先読み対応し、より安全でスムーズな運転支援が可能になります。

【ボッシュの新ADASソリューションの主な用途】

  • エントリーセグメント:基本的な速度制御、車間距離維持、車線維持支援(カメラのみ or レーダー最大5台追加可能)
  • ミッドセグメント:拡張レーンキープアシスト、高速道路でのハンズフリー運転サポート(中央コンピューター連携)
  • ハイセグメント:市街地交差点の自動通過、ラウンドアバウト走行、360度ビデオベルトによる完全周囲認識

【生産・展開計画】

  • 2025年半ばより中国で量産開始予定
  • すでにBAIC、Dongfeng、Jetourなど6社の新規顧客を獲得済み
  • 2026年から新世代多目的カメラの生産も開始予定

ボッシュのクロスドメイン・コンピューティング・ソリューション部門プレジデント、クリストフ・ハルトゥング氏は、「ボッシュのADAS製品ファミリーは、品質と安全性を維持しつつ、世界中の自動車メーカーがより迅速に、より効率よく運転支援機能を市場投入できるよう支援する」と述べました。

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