- インフィニオンとマレリがMEMSレーザービームスキャニング(LBS)技術を発表
- 明るく高効率、焦点調整不要な新型車載ディスプレイを実現
- コンパクトなチップスケールパッケージで柔軟なデザインが可能
- 自動車向け規格(耐衝撃・耐振動・ASIL B)に準拠
- マレリブースにてAuto Shanghai 2025で実機展示
従来ディスプレイの限界を超えた、自由度の高い革新的な車内表示ソリューション
インフィニオン テクノロジーズ(FSE: IFX / OTCQX: IFNNY)は、世界有数の自動車システムサプライヤーであるマレリと提携し、革新的なMEMSレーザービームスキャニング(LBS)技術を活用した次世代コックピット表示ソリューションを発表しました。この最先端技術は、Auto Shanghai 2025のマレリブースで初公開されます。
インフィニオンのMEMS LBSシステムは、従来の物理的ディスプレイに依存せず、焦点調整不要で広い深度を持つプロジェクションを実現。これにより、設計自由度が飛躍的に高まり、OEMメーカーはこれまでにない没入型コックピット体験を提供できるようになります。
このLBSシステムは、
- 高輝度・高効率で、強い外光下でも鮮明な表示が可能
- 低消費電力・低発熱設計により、電動車両にも最適
- ショック・バイブレーション耐性、ASIL-B準拠で高い信頼性を実現
- コンパクトなチップスケールパッケージにより、狭いスペースにも柔軟に統合可能
インフィニオンのセンサー&RF事業部門責任者、トーマス・シャフバウアー博士は、
「自動車コックピットの光学技術ニーズが急速に高まる中、当社は市場投入までのスピードを重視し、次世代ディスプレイ技術のリーダーシップを目指していきます」
と語っています。
一方、マレリの最高技術・イノベーション責任者、ヨアヒム・フェッツァー氏も、
「インフィニオンとの協業によるMEMS LBSは、自動車ディスプレイ技術における画期的な飛躍です。これにより、かつてないコックピット体験を迅速に市場に届けることが可能になります」
とコメントしました。
この新技術により、自動車メーカーはコックピットデザインの差別化を図りつつ、安全性・快適性・省エネルギー性能を兼ね備えた次世代車両開発を加速させることが期待されています。