- ホンダが次世代燃料電池モジュールを北米初披露、2027年生産開始予定
- 現行比でコスト半減・耐久性2倍・体積出力密度3倍を実現
- クラス8燃料電池トラック、発電機、CR-V e:FCEVなども展示
- 水素ビジネス拡大に向け、パートナー企業との協業も募集中
- ACT Expoでは「Hydrogen Power for Fleets」セッションに登壇予定
ゼロカーボン社会を目指し、商用トラックから発電システムまで幅広い展開を視野に
2025年4月22日、ホンダは次世代燃料電池モジュールを、4月28日から開催されるACT Expo 2025にて北米初公開すると発表しました。このモジュールは、現在使用されているホンダ燃料電池システムと比較して、製造コストを半分に削減し、耐久性を2倍、体積出力密度を3倍に向上させた画期的な技術です。量産開始は2027年を予定しています。
ホンダは、水素技術を軸としたゼロカーボン社会の実現に向け、燃料電池を商用トラック(FCEV)、定置型発電システム、建設機械など4つの領域で活用を進めていきます。ACT Expo会期中の4月29日には、ホンダ水素事業リーダーのデビッド・パージンスキー氏が「Hydrogen Power for Fleets」セッションに登壇予定です。
ACT Expoでのホンダ展示内容
- クラス8燃料電池トラックコンセプト(実走テスト動画あり)
- 現行ホンダ燃料電池モジュール(販売中)
- 次世代燃料電池モジュール(2027年量産開始予定)
- 燃料電池発電機(最大3MWまで拡張可能、2026年量産予定)
- 2025年モデル CR-V e:FCEV(米国初のプラグイン燃料電池EV)
次世代燃料電池モジュールの仕様
- 最大出力:150kW
- 出力電圧範囲:450~850V
- 最大効率:59.8%
- 体積密度:0.50kW/L
- 使用温度範囲:-30℃~+60℃
- IP67相当の防塵・防水性能
今回の発表により、ホンダは水素社会のリーディングカンパニーとしての存在感をさらに強め、乗用車、商用車、発電インフラに至るまで、広範なゼロエミッション製品展開を加速させていく構えです。