- 2025年3月期、売上高5兆5,217億円(前年比5%増)、営業利益3,918億円(19%増)
- インフラ事業と生活事業が好調、モビリティ事業は減速
- 自己株式取得(上限1000億円)を発表、株主還元を強化
- 2026年3月期は売上減少も営業利益10%増を計画
- ROIC経営で資産効率を高め、成長分野への投資を加速
三菱電機株式会社(TOKYO: 6503)は、2025年3月期(2024年4月1日~2025年3月31日)の連結決算を発表しました。売上高は前年比5%増の5兆5,217億円、営業利益は同19%増の3,918億円、税引前利益は同20%増の4,372億円、純利益は同14%増の3,240億円と、全体で堅調な成長を示しました。
国内経済の緩やかな回復や為替の円安効果、製品価格改定などが寄与し、特にインフラ事業と生活事業が売上・利益の拡大を牽引しました。一方、モビリティ分野では、リチウムイオン電池需要の減少や中国市場での自動車関連の低調により、工場自動化(FA)と車載機器の売上は減少しました。
また、2025年度の配当については、期末配当30円、中間配当20円を合わせて年間50円とし、株主還元にも力を入れています。加えて、自己株式取得(上限1000億円)も発表され、資本効率の向上にも積極的に取り組んでいます。
次年度(2026年3月期)に向けては、世界経済の減速リスクを見据えつつ、ROIC経営を徹底し、資産効率の向上や成長分野への積極投資を進める方針です。売上高はやや減少(前年比2%減の5兆4,000億円)と見込むものの、営業利益・純利益は増加を見込んでいます。