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ル・マン24時間レースでボッシュが水素革命!―次世代モータースポーツに向けたH2技術を発表

  • ボッシュが新型「L-HSCU」液体水素制御ユニットを発表
  • 初採用は水素プロトタイプ「H24EVO」、MissionH24との共同開発
  • 圧力・温度監視や異常検知機能で高い安全性を実現
  • 液体水素は高密度でレース車両のスペース効率にも優れる
  • 6月のル・マンで水素車によるデモ走行と展示を実施予定

「H24EVO」に搭載される新型液体水素制御ユニットで、持続可能なレースの実現へ前進



モータースポーツの未来が水素で動き出す――ボッシュ・モータースポーツは、ル・マン24時間レースに合わせて、画期的な水素燃料管理システム「L-HSCU(液体水素貯蔵制御ユニット)」を発表した。これは極低温で保管された液体水素を安全かつ効率的に制御するための新技術で、次世代プロトタイプカー「H24EVO」に初搭載される。

L-HSCUは、最大約5バールの圧力下で−253°Cに冷却された液体水素を監視・管理し、燃料電池や水素内燃エンジンへと安定供給する。センサーによって圧力や温度を常時監視し、異常時には自動的に安全機構が作動。車内外の補給システムとも連携し、安全な水素補給も可能とする。

ボッシュのインゴ・マウエル副社長は「耐久レースは極めて過酷な環境であり、水素技術の実証に最適」と語り、MissionH24との共同開発によって、持続可能な高性能レーシングカーの可能性を強調した。

今回の技術は、モータースポーツの脱炭素化を実現するだけでなく、公道用高性能スポーツカーへの応用も見据えて開発されている。6月12日(木)および14日(土)には、水素デモラップにも参加予定で、H2 Villageにて技術展示も行われる。

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