- スズキがインド初の電動スクーター「e-ACCESS」の量産を開始
- LFPバッテリーと3種類の走行モードを搭載し、都市走行に最適化
- 厳格な耐久テストで信頼性を確保、低バッテリー時も安定走行
- 販売・整備体制を既存ディーラー網で強化中
- スズキのインドEV二輪市場参入の第一弾モデルとして注目
LFPバッテリーと多彩な走行モードを備えた都市向けモデル、信頼性テストも徹底
スズキ・モーターサイクル・インディア(SMIPL)は、インド・グルガオン工場にて、同社初となる電動スクーター「e-ACCESS」の量産を開始した。これは、2025年初頭に開催された「Bharat Mobility Global Expo 2025」で初披露されたモデルで、スズキがインドの電動二輪車市場に本格参入する第一歩となる。
e-ACCESSは、長寿命と高い熱安定性で知られるリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを採用し、スズキ独自の「e-テクノロジープラットフォーム」に基づいて設計されている。回生ブレーキやメンテナンスフリーのベルトドライブに加え、「SDMS-e(スズキ・ドライブモード・セレクターe)」による3種類の走行モード(Eco、Ride A、Ride B)とリバース機能も搭載されている。
製品信頼性の確保のため、バッテリーやモーターは、水没・高温・落下・振動・衝突・破損など多角的な耐久テストをクリア。低バッテリー時でも安定した加速と走行性能を提供できるように設計されており、都市部の混雑道路から郊外の開けた道まで幅広く対応可能だ。
スズキは、電動モデルの販売とアフターサポート体制を強化すべく、既存ディーラー網を活用。各拠点には電動車両に精通した技術者を配置し、専用の整備設備も順次導入中だという。
スズキ・モーターサイクル・インディアは、2006年よりインドで事業を展開しており、年間130万台の生産能力を持つ。今回のe-ACCESSの投入により、成長を続けるインドのEV二輪市場での存在感を一層高める狙いだ。