- 電気自動車(EV)の世界販売が20%に到達し、過去最高を記録。
- 多くのメーカーがガソリン車の廃止を決定し、EVへ移行中。
- 環境規制の強化と技術革新がこの動きを後押し。
ICCTが発表した2024/2025年版「世界自動車メーカー評価」から見えるEV化の加速
世界の自動車市場では、電気自動車(BEV)や燃料電池車(FCEV)などのZEV(ゼロエミッション車)への移行が急速に進んでいます。2024年には、乗用車(LDV)の世界販売のうち約20%がEVで、これは過去最高の割合です。特に中国では44%、ヨーロッパでは20%、アメリカでは10%と主要市場での普及が進んでいます。
この流れを支えるのが、バッテリー価格の下落や、各国の環境規制の強化、そして自動車メーカーの戦略転換です。既に世界の販売台数の44%を占めるメーカーが、ガソリン車の製造廃止を表明しています。
ICCT(国際クリーン交通委員会)は、2024/2025年版の「世界自動車メーカー評価」を発表し、世界21社のZEVへの取り組みを10の独自指標で分析。この評価は、自社調査に基づき、グリーンスチールの使用やバッテリーリサイクルの進展状況なども反映されています。
今後、技術革新とともにEVの価格がガソリン車よりも安くなると予測され、ZEVシフトはますます加速するでしょう。自動車業界の未来は、脱炭素とZEVの普及が鍵となりそうです。
重要キーワード
- ZEV(ゼロエミッション車)
排出ガスを一切出さない車。主に電気自動車(BEV)と水素を使う燃料電池車(FCEV)が含まれる。 - BEV(バッテリー電気自動車)
バッテリーで電力を供給し、モーターで走行する車。充電によって再使用できる。 - ICCT(国際クリーン交通委員会)
環境に配慮した交通政策を研究・推進する国際組織。各種の独自評価や政策提言で知られる。