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フランス新車市場、2025年も苦境続く:ハイブリッド好調もICE車の崩壊で全体減少

  • フランス新車市場は2025年も低迷、4月は前年比5.6%減
  • ガソリン・ディーゼル車が急落、ICE車のシェアは27.6%に減少
  • ハイブリッド車が45.5%のシェアで首位に躍進、販売台数も37.7%増
  • BEVは微増も、PHEVは減少しEV市場全体は1.9%のマイナス
  • 電動化比率は70.8%に達し、ICE車との差は過去最大の45.1ポイント

ハイブリッドが最多パワートレインに躍進する一方、ガソリン・ディーゼル車の急落で市場全体が7.3%縮小


【記事本文】
2025年のフランス新車市場は依然として厳しい状況が続いている。4月の新車登録台数は前年比5.6%減の13万8,697台。年初からの累計でも7.3%減となり、市場は依然として低迷中だ。最大の要因は、ガソリン・ディーゼル車(ICE)の急激な縮小である。

ガソリン車は4月に38.8%減と13ヶ月連続の2桁減。ディーゼル車も41.1%の落ち込みを記録し、ICE車全体では前年同期比37%減に。ICE車の市場シェアは2024年の40.7%から27.6%まで急減しており、販売の主力から転落した。

一方、ハイブリッド車(HEV)は前年比37.7%増の6万3,060台を販売し、全体の45.5%を占めた。価格と燃費のバランスが支持され、2025年のベストセラー・パワートレインとなっている。

バッテリーEV(BEV)はわずかに増加(+2.4%)したが、プラグインハイブリッド(PHEV)は11.7%減と苦戦。PHEVとBEVを合わせたEV市場は4月に1.9%減少した。電動車全体(HEV + PHEV + BEV)は70.8%のシェアに達し、ICE車を大きく引き離している。

消費者の選択は大きく変化しており、「ハイブリッドで様子を見る」という傾向が際立っている。これまで新車購入を支えてきたリース需要も20%減少しており、市場の持続可能性にはさらなる対策が求められそうだ。

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