- MAHLEがミュンヘンのPower2Driveで最新EV充電技術を展示
- 集中型充電「chargeCLUSTER」と設置不要の「smallBOX PORTABLE」公開
- ケーブル不要のワイヤレス充電が国際標準に認定
- 急速充電ステーション用の冷却モジュールで高性能を維持
- CEO「未来のモビリティの鍵は、インテリジェントな充電」
無線充電から移動式チャージャーまで、Power2Driveミュンヘンで披露されたMAHLEの包括的技術
電動モビリティの発展には「賢い充電」が不可欠――MAHLE(マーエレ)はその答えを提示した。ミュンヘンで開催される国際見本市「Power2Drive 2025」において、同社は多様なニーズに応える先進的なEV充電技術を発表した。
MAHLEの子会社である「chargeBIG」は、企業や自治体向けにスケーラブルで集中型の充電インフラ「chargeCLUSTER」を展示。設置不要のモバイル充電器「smallBOX PORTABLE」も披露され、建設現場やイベント会場など臨時の利用に最適だ。
特筆すべきは、MAHLEのワイヤレス充電技術。車両を地面の送電プレートの上に正確に位置させることで、ケーブルなしで安全かつ確実に充電が可能。国際標準機関SAEがこの技術を世界標準と認定し、大規模な普及の可能性を高めている。
また、急速充電ステーション向けの冷却モジュールも展示され、高温・低温環境でも安定したパフォーマンスを発揮。EVバッテリーの診断システムと合わせて、ワークショップやメンテナンス現場でも活躍する技術が揃う。
MAHLEのCEO、Arnd Franz氏は「電動モビリティの成功は、賢く効率的な充電技術にかかっている」と強調。MAHLEは今後もその中心的役割を果たす存在となるだろう。