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NXP、次世代自動運転向け「第3世代イメージングレーダープロセッサ」を発表

  • NXPが16nm FinFETプロセス採用の最新レーダープロセッサ「S32R47」を発表
  • 従来比2倍の処理性能と38%小型化、電力効率・コスト最適化も実現
  • AI対応で方向検出(DoA)や物体分類などの高精度認識が可能に
  • 少ないアンテナチャネルでも高性能を維持し、車載統合性を向上
  • L2+からL4の自動運転を支えるADASとSDV対応の中核技術として展開

S32R47ファミリーがL2+~L4自動運転の進化を加速、AIベースの認識精度とシステム効率を両立

NXPセミコンダクターズは2025年5月8日、自動運転レベル2+から4に対応する新型イメージングレーダープロセッサ「S32R47」ファミリーを発表しました。この第3世代製品は、先代に比べ最大2倍の演算性能を実現しながら、チップ面積を38%削減。電力効率やシステムコストの最適化にも貢献します。

S32R47はNXPのmmWaveレーダートランシーバーや電源管理ソリューションと組み合わせることで、ASIL-B(D)の機能安全性を満たしながら、高精度な環境認識を可能とするレーダーシステムを実現。自動運転や先進運転支援システム(ADAS)の高度化に不可欠な“視る力”を飛躍的に向上させます。

AI・機械学習を活用したアルゴリズムにより、方向検出(DoA)や対象物の分類、脆弱な道路利用者(VRU)や落下物などの検出精度が大幅に強化されており、都市部の複雑な交通環境でも安全な運転支援を提供します。また、最大で現在の量産システムの3倍以上のアンテナチャネルをリアルタイムで処理できることも特長です。

このS32R47は、コーナーレーダーから4Dイメージングレーダーまで幅広い構成に対応し、自動車メーカーの多様なアーキテクチャニーズに応えるスケーラブルなレーダーポートフォリオの中核を担っています。ソフトウェアの再利用性や高速開発、OTA対応、セキュリティ対応も強化され、次世代SDV(ソフトウェア定義車両)への対応力も抜群です。

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