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マツダ、中国CATLと次世代EV共同開発へ──革新的「スケートボード型」シャシー技術で電動化加速

mazda.com
  • マツダが中国CATLと提携し、次世代EVを共同開発
  • 革新的な「Cell to Chassis(CIIC)」スケートボード型シャシーを採用
  • 車体上部と下部を分離した構造で開発期間を短縮
  • 両社の生産技術を融合し、高性能かつ柔軟な車両設計を実現
  • マツダは2027年までに中国で年30万台・90%が電動車を目指す

車体と電池の一体化「CIICプラットフォーム」で開発効率を飛躍的に向上──中国市場でのEV展開強化へ

マツダ株式会社は2025年5月13日、電気自動車(EV)戦略を加速させる一環として、中国の合弁会社「長安マツダ(Changan Mazda)」を通じて、世界最大のEV電池メーカーである**CATL(寧徳時代新能源科技)との重要なパートナーシップを発表しました。両社は今後、CATLが開発した次世代型スケートボード型シャシー「CIIC(Cell to Chassis)プラットフォーム」**を活用し、EVの共同開発を進めていきます。

CIICプラットフォームは、車体の上部と下部を独立構造とした「デカップルド・アーキテクチャ」を採用し、標準化されたモジュールと柔軟なソフト・ハード構成を可能にするのが特徴です。これにより、車両開発の迅速化や多様なモデルへの対応力が向上します。

今回の提携では、CATLの先進シャシー技術と長安マツダの生産・設計ノウハウを統合し、短期間で市場ニーズに合致したEVの開発と量産を目指します。また、両社は今後、新しいNEV(新エネルギー車)技術の共同開発にも範囲を拡大する予定であり、中国国内外での安全性・性能・信頼性を満たす車両づくりを目標としています。

調印式には両社の幹部が出席し、戦略的パートナーシップの強化を確認しました。マツダはすでに中国市場での電動化に1.37億ドル(約100億円)を投資しており、2027年までに販売の90%を電動車に転換する計画です。2025年上海モーターショーでは新型SUV「EZ-60」を発表、今後2モデルのEV追加投入も予定されています。

この提携は、自動車メーカーと電池サプライヤーの専門性を統合し、電動化への急速な市場変化と規制対応に挑む、グローバルな潮流の一環といえるでしょう。

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