- フォックストロンが三菱自動車とEVのOEM供給に関するMOUを締結
- フォックストロンが車両設計・製造管理を担当、三菱ブランドで展開
- 対象モデルは2026年後半にオーストラリア・ニュージーランド市場に投入予定
- 優れた走行性能とインフォテインメント機能を備えたEVを開発
- フォックストロンはCDMSモデルでグローバルEVエコシステムを構築中
台湾発EV企業と日本の老舗メーカーが連携、次世代EVの共同開発を加速
2025年5月7日、台湾・新北市に本社を構えるFoxtron Vehicle Technologies(フォックストロン、TWSE: 2258)は、三菱自動車工業株式会社(TYO: 7211)と電気自動車(EV)のOEM供給に関する覚書(MOU)を締結したことを発表しました。本提携により、フォックストロンは車両の設計および製造管理を担当し、三菱ブランドとして2026年後半にオーストラリアとニュージーランド市場での販売を開始する予定です。
三菱自動車は、「フォックストロンのEVソリューションは、走行性能と先進的なインフォテインメントシステムに優れ、豪州・NZ市場に最適」とコメント。現地市場に特化した高性能EVの開発に期待を寄せています。
フォックストロンは、親会社である鴻海科技集団(ホンハイ、Foxconn)の劉揚偉(Young Liu)会長が掲げる「共有・協業・共栄」の理念のもと、EVプラットフォームの最適化とモジュール化を進めており、「本提携を通じて両社の事業成長を加速し、相互に補完し合う関係を築いていきたい」とコメントしています。
フォックストロンは2020年に設立された、台湾で唯一、車両設計から開発、システム検証まで一貫して手がけるEV専業企業です。CDMS(Contract Design and Manufacturing Service)モデルを採用し、オープンプラットフォーム戦略によって台湾発のEVエコシステムを世界に展開することを目指しています。
今回の三菱自動車との提携は、日本と台湾の技術力が融合し、アジア発のグローバルEV戦略に新たな可能性を切り開く重要な一歩と言えるでしょう。